美容外科手術でトラブルを避けるために79

前回からフェイスリフトについて書いています。

切開してたるみをとる、という侵襲のある手術をする以上は絶大なる効果を出さないと割に合いません。

特に最近のようにそこそこ効果のある「非侵襲的治療」が美容皮膚科で主流になりつつある現状ではなおさらです。

美容外科医としてのプライドにかけても非侵襲的治療をはるかに絞ぐ効果をフェイスリフトで出さなければなりません。

そうはいってもやみくもに皮膚をひっぱたり糸を入れてみても効果が上がるわけではありません。

もっと戦略的に手術を考える必要があります。

そもそもたるみを気にしている患者さんに一番効果を実感してもらうにはどこを改善したらいいか、から考えていきましょう。

一番多いのは口元のたるみ、次にほうれい線です。

要するに結構顔の前のほうのたるみの改善を期待されているということです。

ここでちょっと考えてみましょう、フェイスリフトで引っ張るのは耳の前あたり、つまり患者さんが一番気にしている「顔の前方」からはるかに離れたところを引っ張っていることです。

そうかといって口元やほうれい線の近くに切開を置くわけにはいきません。

これがフェイスリフトの効率の悪さ、ひいては効果を出しにくく維持しにくい一番の原因になります。

つまり、いかに遠いところから牽引力を前方まで減衰させずに伝えるか、そしてこれを維持するか、ということを考える必要があります。

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