鼻中隔延長術その4

さて鼻中隔軟骨に軟骨を移植して延長するのですが、まっすぐ安定した延長を行うにはいろいろな工夫が必要です。

なかなか文章であらわすのが難しい部分もありますが、HPに書かれているイラストを頭に描いて読んでいただけるといいかと思います。イラストはこちら

まず重なりの部分をできるだけ大きくすることで安定した移植が可能になります。そのためには鼻中隔軟骨の両側の軟骨膜の剥離を軟骨全体にわたって広範囲に行います。

この軟骨膜を剥離するのが意外と難しいのです。鼻中隔延長術において技術的に一番難しいのはここだと思っています。もちろん手術全体でのクライマックスはこの後ですが・・。

真の固有軟骨膜は軟骨に強固に付着していて鼻中隔軟骨の尾側端は特にこの間に入るのが難しいといった解剖学的特徴があります。

往々にして一見いい層を剥離できたつもりでいてもこの膜の上を剥離していることがあります。

正しい層に入ることができると、本当に一気に軟骨全体の剥離が完了します。これは鼻中隔軟骨の軟骨膜は奥に行けばいくほど付着がゆるやかだからです。

一端誤った層に入ると、まず出血がなかなか止まりません。さらに鼻中隔粘膜を穿破してしまったり、鼻中隔軟骨そのものを痛めてしまったりする恐れがあるので慎重に正しい層を剥離していく必要があります。

この操作を左右両方に正しく行っていきます。左右のうち後で剥離する方が難しい気がします。

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